自分という役柄
先週、撮影させて頂いた、声優学校さんに再度、お伺いしました。
今回は、2年生の皆さんの演技です。
2年生の金賞作品は、ひとりの少年の『心の中の葛藤』を描いたものでした。
心を形成しているパズル。
『正義』や『不安』といった数個のピースたちが擬人化されている、面白い作品でした。
人の心の中には、色々な思いがあって、はじめから『ひとつに決まっているものではない』
様々な気持ちが、せめぎ合いながら『本当の自分の気持ち』を見つけて行く。
いや、創り上げていくのかも知れないですね。
そんな事を、改めて感じさせてくれる、素敵な作品でした (u_u)
印象的だったのは、終演後の彼らの話。
仲間の『見た目のキャラクター』や『個性』をしっかり分析して配役を決めているのです。
そのままのキャラクターとして選ばれた子もいれば、
新境地を開くのでは?と普段の性格とは真逆のキャラを割り当てられている子もいました。
しっかりと、相手を見つめ『個性』を見つけ、尊重する姿勢が伝わってきます。
こういった姿勢は、様々な『俳優・声優』学校さんで感じられます。
みんな同じだと『芝居』は成り立たないことを日々、感じていらっしゃるからだと思います。
未だ続く、学校での『いじめ問題』
『同じ』を仲間とし、『違い』を見つけては敵視し、排除しようとする感覚。
とても残念な価値観です。
こういった事が『いじめ問題』のすべてだとは思いませんが、
少なくとも、この生徒さんたちの様な『ひとり、ひとりを尊重する』関係性があれば、
何かが変わってくるのではないかと思います。
金子みすゞさんの『わたしと小鳥とすずと』という有名な作品に、
『みんなちがって、みんないい』
という、言葉がありますが、今日は、ふと、その言葉を思い出しました (u_u)
この先も『自分だからこそ!』と『君だからこそ!』を見つけながら、
お互いに磨き合ってくださいね!
2013年09月23日
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